主に経営者と労働組合の団体交渉でその割合は決められ、その労使交渉のことを「春闘」と呼びます。ベアとはベースアップの略語で、会社の賃金テーブルを一定割合上昇させることを言います。その際の判断基準になるのが世の中の物価上昇や賃金相場です。かつては慣例のように行なわれてきましたが、バブルが崩壊した後、不況により必ずしも物価の上昇が見られないこと、業績が悪化している企業があることなどから、ベアは当たり前のことではなくなりました。成果主義の賃金制度を導入する企業が増えてきていることから、個人の業績に応じて個別に賃金が決められることが増え、ベアの意義はだんだんと薄れてきています。