企業は本採用に至るとハローワークから奨励金(試行雇用奨励金)を受けとれます。トライアル雇用とは、ハローワークが紹介する特定の労働者を最大3カ月間試行的に雇用して、企業と労働者が相互に適性を判断、その後本採用するという制度のことをいいます。トライアル雇用によれば、本採用の前に労働者の能力を実際の業務中に判断することができます。ひとまず雇ってみようといった形で採用できますから、採用のハードルが低くなります。また、労働者にとっても雇ってもらいやすくなるというだけでなく、正式に入社する前にその企業の風土や業務内容を事前に判断することができるというメリットがあります。トライアル雇用の対象となる特定の労働者とは、「30歳未満の若年者」「45歳以上の中高年齢者」「母子家庭の母等」「日雇労働者・ホームレス」「障害者」となっています。